お母さんが死んじゃってから、やけ酒と言うものを覚えました

参ったな。
バイトするとストレスが溜まり、酒で忘れようとする。
それと、ストレスと疲れからか、普段は２０円うどんだけだったり、ふりかけご飯だけで夕飯を済ませて腹が満足しないまま耐えて寝たりしますが、
バイトをやると、その気力すらなくなるというか、
バイトやったんだから自分へのご褒美だ！とワケのわからない理由をつけて、
普段じゃ買わないような刺身とか肉を買ってしまったりする。
でも、これは文字通りご褒美なんだよな。
正直、バイとで１日稼いだ金の何分の一かは、このやけ酒代＆普段買わない夕飯おかず代に消えるわけですが、
稼いだ分がまったくゼロになるわけじゃないから、ご褒美は必要。
この夕飯のお楽しみは、『これだけ無理して今日は頑張ったぞ！』っていう、
犬が芸をした後に食い物をもらうのと似てるような気がする。

それでも、お母さんが生きてる時は『やけ酒』なんてしなかった。

僕がバイトから帰ってくると、
お母さんに１～２時間はバイトの話をずっとするんです。
楽しかった事、大変だった事、そして愚痴。
お母さんはいっぱい話を聞いてくれて、いろんなアドバイスというか意見を言ってくれる。
このアドバイスとか意見って、お母さんにしか出来ない事なんですよ。
例え家族の姉や兄でもダメ。
ましてや、友達や知り合いなんかじゃダメなんです。
なんか、嫌な気分になったり、その嫌な気分になっての返しによって、友達や知り合いも傷つけてしまうかもしれない。
親って凄いんだよな。
そーゆうのを見切って、全部わかってたんだもん。
だから、お母さんの代わりなんて誰にも出来ない。
そうだ。あのお母さんとの会話によって、僕も自然と癒されてたんだろうな。
すごく楽しかったし幸せだった。
あんな風にずっと話していたかったのにな・・・。
今は独りボッチになっちゃったし、誰かに話しても癒しは得られないから酒に逃げるようになった。
とにかく、飲んで思考回路を麻痺させて、ふわふわした気分にしちゃって、眠くならせて寝て忘れるだけ。
２０代の頃なんて、酒なんて飲む必要もなかった。
それだけ酒に逃げたいという状況まで追い込まれてなかったという意味合いもあったのかもしれない。

お母さんへ『毎日、夢に出てきて欲しい。』そしたら寂しくないんだから・・・。